2024 年 57 巻 p. 71-74
昼休みの大学食堂は学生および教職員の集中により大変混雑する。食堂にできた順番待ちの行列を見て昼食を諦める学生もいるが,日々の健康において規則正しい食生活は重要である。我々は適切に昼食を摂ることのできる学習環境の提供を目指し,混雑情報を提供するシステムを開発してきた。学生は本システムによる食堂のリアルタイムの混雑状況から,食事の時刻を調整するか売店で弁当を購入するかを決定できる。本論文は我々が新しく開発した混雑情報を可視化して提供するシステムについて述べ,本システムを用いて実施した実証実験によりシステムの開発目標が達成されたことを明らかにする。