コンピュータ&エデュケーション
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論文発表
CALLでの学習と外国語学習方略
竹内 理 三根 浩吉田 信介吉田 晴世
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1999 年 6 巻 p. 76-79

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抄録
本論文は、外国語としての英語(EFL)を学習する273名の大学1回生を対象に、どのような学習方略の使用がCALLソフトウェアでの学習に効果的なのかを調査したものである。被験者は、筆者らが開発したマルチメディア型CALLソフトウェアを利用して、3ヶ月半にわたり学習をすすめた。その英語能力の向上はCloze テストを利用して測定し、学習方略の使用状況はSILL質問紙を利用して調査した。その結果、成績の向上が優位な群では、1)学習の機会と環境を積極的かつ計画的に利用する方略、2)進捗状況を確認しながら学習をすすめる方略、3)KR情報を引きだすことで学習をすすめる方略、などが多用されていることがわかった。本論文では、これらの結果に基づき、CALLでの望ましい学習法やCALLソフトウェア設計のあり方についても言及していく。
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© 1999 一般社団法人CIEC
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