コンピュータ&エデュケーション
Online ISSN : 2188-6962
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6 巻
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特集 社会科学教育へのコンピュータの利用
コンピュータと教育・研究 活用事例
論文発表
  • 竹内 理, 三根 浩, 吉田 信介, 吉田 晴世
    1999 年 6 巻 p. 76-79
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    本論文は、外国語としての英語(EFL)を学習する273名の大学1回生を対象に、どのような学習方略の使用がCALLソフトウェアでの学習に効果的なのかを調査したものである。被験者は、筆者らが開発したマルチメディア型CALLソフトウェアを利用して、3ヶ月半にわたり学習をすすめた。その英語能力の向上はCloze テストを利用して測定し、学習方略の使用状況はSILL質問紙を利用して調査した。その結果、成績の向上が優位な群では、1)学習の機会と環境を積極的かつ計画的に利用する方略、2)進捗状況を確認しながら学習をすすめる方略、3)KR情報を引きだすことで学習をすすめる方略、などが多用されていることがわかった。本論文では、これらの結果に基づき、CALLでの望ましい学習法やCALLソフトウェア設計のあり方についても言及していく。
  • 池田 伸子
    1999 年 6 巻 p. 88-93
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    教育現場へのコンピュータ導入の増加にともなって、多くのCAI教材やマルチメディア教材が開発され、教育に利用されている。しかし、教材そのものや教材の教育効果についての評価法や評価基準が、現在のところまだ確立されていないことから、語学教育の現場でのCAIに関する研究の多くは、開発に関するものである。そこで、筆者は独自に開発した日本語CAI教材を利用した授業を通して、効果的なCAI時の指導法の開発を目指すこととした。この論文はその実際について述べるものである。本実験は、日本語CAI学習時の音声ヒント利用法指導が、学習者の学習を促進することを検証するために行った。59人の被験者を実験群と統制群にわけ、さらに成績上位グループと下位グループに分けて行った実験の結果、文法CAI時には音声ヒント利用法指導の効果が認められなかったが、漢字および語彙CAI学習時にはその効果が認められた。音声ヒント利用法指導の効果に影響を与える要因は、音声ヒントの性質、学習する項目などが考えられる。効果的なCAI時の指導法を開発していくためにも、また、より効果的なCAI教材を開発していくためにも、今後、これらの要因について研究を進め、成果を蓄積していく必要があると思われる。
  • 浅川 毅, 熊谷 文宏, 岩崎 一彦
    1999 年 6 巻 p. 94-99
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    町田工業高校では、1994年度より情報技術教育の題材としてコンピュータロボット競技会に取り組んできた。これは工業校長会およびソフトウェア会社の主催する全日本ロボット相撲大会をターゲットとしたものであり、1998年度は高校生の部で全国優勝を果たした。技術クラブを中心として取り組んだ経験をもとに授業への展開を図った。本論では情報技術教育をねらいとしてコンピュータロボット競技会に取り組んだ事例とともにその有効性について論じる。
  • ―共同学習のツールとしてのコンピュータ―
    石黒 省爾, 栗山 武久
    1999 年 6 巻 p. 100-106
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    本稿は、芝浦工業大学における「'98『電脳工房』夏期集中実学講座」として行った授業の概要と実践報告、パーソナルコンピュータの組み立て演習による教育効果の評価および考察である。ブラック・ボックス化がすすむ今日のパーソナルコンピュータのありかたからの脱却、とりわけ工学系の学生の「もの創り」へのアプローチの手法と学習者の共同作業による理解度の深化の過程を探った。マルチOS環境の実現、ネットワーク環境の構築、コンピュータ周辺機器の接続などを最新デバイスを用いて行った極めて実学としての位置が大きい授業であった。
  • ―UNIXシステムを用いて―
    中村 泰之, 中野 裕司
    1999 年 6 巻 p. 107-111
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    古典力学系を題材として、運動の様子を視覚的にとらえることができ、またパラメータを変えることができるような、対話的な性格をもつシミュレーションプログラムの開発をおこなった。プログラムの作成にあたってはUNIX系OSであるLinux上でC言語を用い、グラフィックス関係のライブラリとしてはX Window上で動作するXFormsとMesaを用いている。また、このプログラムを利用して物理学実験の授業をおこなうためのネットワークシステムを構築した。実際に授業を行い、学生からのアンケートを集計した結果、良い評価を得ることができ、半期にわたって授業を行うなかで全体のシステムは非常に安定していることも確認できた。
  • 菅原 いづみ
    1999 年 6 巻 p. 112-116
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2015/02/03
    ジャーナル フリー
    本論では、音楽教育におけるDesk Top Music Systemを中心に、ハイパーテキストおよびデータ・ベースと統合したシステムを提案している。さらに同システムが認知心理学的観点から知識・創造性支援のために活用できることを示す。
編集後記
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