抄録
新潟大学・教育学部・附属学校園におけるインターネット環境の整備の経過と実際について報告する。そこでの具体的な教育実践をもとに、日常的なインターネットの活用と情報リテラシーの進展とは相互不可分の関係があることや、効果的な情報教育には大学で学生が日常的にインターネットを活用できる環境が必要なことなどが浮き彫りにされよう。 さらに、近隣の小学校や中学校や高校においても、PPP接続によるインターネット接続が開始されてきた経過や、電話回線という制約による不自由な状況にもかかわらず、急速な進展と成果がもたらされることが期待されている実状が述べられよう。近年では民間のレベルでの商用のインターネットの利用が急伸長しているが、こうした民間の進展にまかせるだけでなく、公共の施設には公的なインターネット整備が不可欠となる理由についても言及されよう。