日本蚕糸学雑誌
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メタアクリルアミドグラフト加工絹の構造特性
塚田 益裕石黒 善夫
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1984 年 53 巻 2 号 p. 121-126

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抄録
反応開始剤に過硫酸カリウムを用いて調製したメタアクリルアミド (MAA) グラフト加工絹の構造特性を検討するため, 示差走査熱量測定 (DSC), 熱重量分析 (TG), ならびにX線回折像の測定および走査電顕観察を行った。DSCから絹フィブロインに対するMAAの相溶性は乏しいことが推察され, DSC曲線の270℃付近にあらわれるMAAの吸熱量から加工率が算出できる可能性のあることがわかった。加工率が40%以上になると, 加工絹のX線回折像はMAAポリマーの回折像によってマスクされるとともに, 試料中の Void, フィブリル間あるいはミクロフィブリル間隙におけるMAAの重合反応がほぼ完了し, 試料表面にもMAAポリマーによると考えられる析出物が確かめられた。MAAポリマーの重合反応が進行すると, これにより絹フィブロインの分子鎖が乱され加工絹の熱分解温度は低温側へと移行するが, 絹フィブロインの結晶構造には何の変化も認められなかった。
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© 社団法人日本蚕糸学会
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