高分子化學
Online ISSN : 1884-8079
Print ISSN : 0023-2556
ISSN-L : 0023-2556
ポリビニルアルコールの小角散乱に関する研究
第1報 熱処理条件を異にするポリビニルアルコール繊維の大周期の測定
桜田 一郎温品 恭彦
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 17 巻 177 号 p. 13-17

詳細
抄録

湿式紡糸法で得たポリビニルアルコール繊維を, 緊張下で230℃ まで各種の温度で熱処理して8種の試料を作成した。これら試料をX線計数管によって子午線および赤直線上を測定して次の結果を得た。子午線干渉より得られた大周期は, 熱処理温度の増加とともに126Åより212Åまで増大し, また結晶間間隔もKratkyの赤道散乱の評価法により83Åより166Åまで増加する。

著者関連情報
© 社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top