高分子化學
Online ISSN : 1884-8079
Print ISSN : 0023-2556
ISSN-L : 0023-2556
イオン交換体としてのアルギン酸誘導体の研究
山辺 武郎田中 米吉妹尾 学
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 17 巻 186 号 p. 615-617

詳細
抄録

アルギン酸のホルマリンによる橋かけを10%HCl溶液を用い室温で行なった。反応日数12日でアルカリ不溶部分の生成率が49.1%の極大値に達した。橋かけアルギン酸ナトリウムは著しい膨潤度を示す。Ca2+, Mg2+, Fe3+に対する吸着 (交換) 実験は, 橋かけアルギン酸の交換容量が減少していないことを示す。カルボキシメチルアルギン酸を橋かけアルギン酸とモノクロル酢酸とから50%NaOH溶液を用いてつくった。滴定曲線から推察すると, カルボキシメチルアルギン酸はもとのアルギン酸と比べて1.4倍の交換容量をもっている。

著者関連情報
© 社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top