アルギン酸のホルマリンによる橋かけを10%HCl溶液を用い室温で行なった。反応日数12日でアルカリ不溶部分の生成率が49.1%の極大値に達した。橋かけアルギン酸ナトリウムは著しい膨潤度を示す。Ca2+, Mg2+, Fe3+に対する吸着 (交換) 実験は, 橋かけアルギン酸の交換容量が減少していないことを示す。カルボキシメチルアルギン酸を橋かけアルギン酸とモノクロル酢酸とから50%NaOH溶液を用いてつくった。滴定曲線から推察すると, カルボキシメチルアルギン酸はもとのアルギン酸と比べて1.4倍の交換容量をもっている。