1961 年 18 巻 196 号 p. 496-503
Al (C2H5)-TiCl4触媒によるスチレンと2-メチル-5-ビニルピリジンの共重合をAl/Ti=2.5 (モル比), 70℃ で行なった。アゾビスイソブチロニトリルおよびナトリウム触媒による共重合も比較のために行ない, それぞれの単量体反応性比として次の値を得た。
rst=0.5 (±0.1), γmvp=2.9 (±0.3), γst'γmvp=0.45 (Al (C2H5) 3-TiCl4), rst=0.60 (±0.1), rst=0.68 (±0.1), γstst・γstmvp=0.41 (AZN)・γst=0.3 (±0.1), γmvp=2.9 (±0.3), γst'γstmvp=0.87 (Na), この結果はAl (C2H5) 3-TiCl4触媒による共重合反応がアニオン的であることを示している。
共重合体についてメチルエチルケトンへの溶解性, 赤外吸収スペクトル, およびX線干渉図を測定した。この結果, 少なくとも平均30個から40個のアイソタクチックな規則的スチレン連鎖がこの共重合体がアイソタクチックポリスチレンの特徴的な性質を示すために必要であると考えられる。