抄録
市販高圧法ポリエチレンの銘柄の特性は通常メルトインデックスと密度という二つの指標で表わされているが, これらを同じくする銘柄でも著しく異なる性質を示す場合があることをインフレーションフィルム加工性およびフィルムの性質を例にとって示した. このような性質の差は生産者または製造プロセスにより特徴的に現われる傾向が認められ, この特徴はまたMI- [η] の関係という簡単な特性によって端的に代表されることが認められた. MI- [η] の関係に対しては分子量分布や短鎖分岐度の影響は小さく, 長鎖分岐構造の影響が支配的な因子であることを示唆した.