ポリエチレン外被を用いた通信ケーブルの耐環境応力きれつ性を次の諸点について検討した. (1) 試験法, (2) ケーブル外被きれつ防止策, (3) きれつ性の経時変化, (4) 物性論的研究. その結果次の結論を得た. (1) 試験法は室温ベントリップ法を用いること. 試験片はケーブル長方向に直角に, ケーブル曲がりぐせ外縁部から切り出すこと. 外被厚とケーブル外径に応じて試験片をセットするチャンネル幅を変化させるべきこと. (2) わん曲したケーブルに70℃, 3分間の熱処理を加えればきれつ発生の危険性はなくなる. (3) ケーブルわん曲後, 1カ年を経過すれば応力緩和のためきれつの危険性はほとんどなくなる. (4) きれつ表面の形態は界面活性剤濃度とポリエチレン固体構造により変化するがチャンネル幅の影響は受けない. 環境応力きれつに対する応力緩和効果の機構には, ポリエチレンの不安定結晶領域の融解と再結晶化が重要な役割を果たしている.