高分子化學
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塩化ビニルグウフトェチレンー酢酸ビニル共重合物の可塑化
藤村 敏一岩倉 賢次須藤 新一
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1971 年 28 巻 320 号 p. 945-949,1011

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抄録

塩化ビニルグラフトエチレンー酢酸ビニル共重合物 (EVA-C) の可塑化効率を高めるため, 共通単位を有し一部相溶性の考えられるエチレンー酢酸ビニル共重合物 (EVA) をEVA-Cにブレンドし, その融液定常流粘弾性と成型シートの力学特性を測定し, その混合状態を考察した結果, つぎのことが明らかになった.
1) EVA-EVA-C混合系ではミクロ不均一に近い場合も多いが, EVAの組成によっては一部相溶性の可能性も考えられる。
2) 溶融粘度および引張試験における弾性率の変化よりEVAはEVA-Cに対し高分子可塑剤としての可能性があり, 酢酸ビニル含有率がEVA-Gに等しく, メルトインデックスの大きいEVAが効果が大きい。

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