1971 年 28 巻 320 号 p. 973-977,1013
ポリカプロラクトンなど二, 三の脂肪族ポリエステルは1軸配向した高密度ポリエチレン上でepitaxial growthすることを見いだし, これは下地および沈着高分子の結晶構造が類似しているため, 表面核の形成に有利であることによると考察した。ポリカプロラクトンは低密度ポリエチレンと電子線を照射した高密度ポリエチレン上では球晶として生長した。下地の結晶格子の乱れ度とその表面で結晶化した結晶の形態とのあいだには密接な関係があり, 下地の結晶格子の乱れが表面核形成に支配的因子となっていることを示した.