合成高分子の水溶液の粘度に及ぼす種々の有機添加物の影響を検討した。有機添加物を10%添加することにより, ポリビニルァルコール (I) のようなビニルポリマーの水溶液のηsp/Cは一般に増大したが, メタクリルポリマーのそれは減少した。より長いアルキル基を含むアルコールおよびカルボン酸は, 粘度に対してより大きい影響を及ぼした。 (I) の溶液の粘度に及ぼす化学的改質と温度の影響についても検討した。これらのビニルポリマーは室温において水溶液中で, 分子内疎水性相互作用によって少しhyper-coilingしていると考えられる。