ポリ-1-ブテン (I型) の高圧固体フィルム状押出しを2500気圧, 100℃で行った. 無配向試料から押出しを行った場合良好な押出し物を得ることができないが, 予備配向 (×1.5) を行い, かつ押出し物を引っ張る機構を付加することにより連続的な押出しが可能になった. 押出し物は, 平滑で透明性および柔軟性を有するフィルムであった. X線回折の結果では, I型結晶のc軸が加工方向に, a軸がフィルム面に向く二重配向構造を示した. このような選択配向性は, I型結晶の (300) 面が押出しに際し優先的にすべり変形を起こすことにより発現すると考えられる.