高分子論文集
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分子量を異にする高密度ポリエチレンフィルムのロール圧延による微結晶の配向挙動と力学的性質の異方性
長谷川 智日比 貞雄鳥居 隆司田中 昭杉山 栄吾中西 英二
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1988 年 45 巻 12 号 p. 953-961

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抄録

前報では, ロール延伸した市販の高密度ポリエチレンのOff-angle再延伸時の塑性変形を検討した本報では, いろいろの分子量の試料のロール延伸過程での微結晶の配向機構を解析し, 次の結論を得た. 1) 結晶分子鎖軸; c軸まわりの選択配向は分子量の増加とともに増加した. 2) 分子量の増加がロール延伸過程でフィルムの収縮を引き起こし, ヤング率と降状応力の異方性は分子量の増加とともに低下する. 3) No. 1試料を除く各分子量試料のヤング率及び降伏応力の異方性はSchsrtid形の異方性を示した. 4) 2段階重合試料は, 低分子量部の存在により良好なロール効果を示すが. しかしこの低分子量部は結晶c軸の配向を抑制する働きをする.

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