高分子論文集
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セグメント化ポリエステルウレタン重合における交換反応及び重合条件とハード成分の分布の関係
山城 誠一
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1988 年 45 巻 6 号 p. 519-525

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抄録

ポリ (エチレンアジペートープロピレンアジペート) -4,4′-ジフェニルメタンジイソシアナート-1, 4-ブタンジオール系セグメント化ポリウレタンを溶液粘度により10区分に分割し窒素分析, IR分析によりハード成分のポリマー鎖中での分布を検討した. さらにこの分布の均一化に関係する交換反応を溶融粘度変化により検討した. 80℃の重合の場合二段法が一段法より組成分布は狭いが, 溶融重合では両方法の分布に差はない. 170℃ではエステル交換反応は60分, ウレタン交換反応は400分で終了した. 溶融重合物の溶液粘度分布, 窒素含有量分布, 弾性糸物性の経時変化は上記の反応時間と対応する結果を与えた.

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