甲子園短期大学紀要
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論文
入所施設を利用する高齢者の「居場所感」に関する予備的検討
中村 美智代
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2018 年 36 巻 p. 17-25

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抄録

要  旨

本研究の目的は、高齢者の「居場所感」を明らかにするための質問紙の作成並びに入所施設を利用する高齢者の「居場所感」の実態を把握することである。方法は、居場所に関する先行研究と専門家に意見を求め、「居場所感」の定義と構成要素を検討した。その結果、5つの構成要素(カテゴリー)と内容的妥当性のある25項目からなる居場所感質問紙が作成された。居場所感質問紙を用いて、施設を利用している高齢者18人に面接法により実施した。その結果、調査対象者の総得点・カテゴリー別・高低群で比較して分析したところ、入所施設利用者の「居場所感」は、概ね物理的居場所感が高く、役割的居場所感が低い傾向にあること、全高得点タイプ、全低得点タイプ、中間タイプなどのパターンがあることがわかった。さらに、個々人については、それぞれ相違があることが明らかになった。

これらにより、本研究で作成した質問紙は高齢者の「居場所感」を測る質問紙として使用可能であることが確かめられた。

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