交通学研究
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整備新幹線並行在来線の旅客輸送に関する考察-パネルデータ分析による検討-
那須野 育大
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2022 年 65 巻 p. 19-26

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抄録

本研究の目的は、パネルデータ分析に基づき、整備新幹線並行在来線の旅客輸送について考察することにある。まず、(1)既存開業8社の4年間(2015~2018年度)のデータを対数線形モデルで分析した。その結果、「列車本数(係数0.623)」「沿線人口(同0.566)」「自動車保有台数(県民所得と高い相関)(同2.299)」が「輸送密度」に正の影響を、「高齢化率(同-0.053)」が「輸送密度」に負の影響を、それぞれ与えることが明らかとなった。次に、(2)(1)に基づき今後開業4区間への示唆を行う。石川県と福井県では比較的堅調な経営が予想されるが、佐賀・長崎両県と北海道では、厳しい状況が懸念される。

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© 2022 日本交通学会
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