2025 年 2 巻 p. 9-
本稿では,熊本県内3地域の地域リハビリテーション広域支援センターで開催した,避難行動要支援者の個別避難計画に関する研修会の取り組みを報告する.本研修は,リハビリテーション専門職が平時に地域で行う活動を通じて,減災意識を高めることを目的に開催された.保健・医療・福祉等の参加者152名に対し質問紙調査を実施し,研修の評価と実態を把握した.17職種が参加し,避難行動要支援者名簿や個別避難計画の認知度は低かったが,参加者の多くがリハビリテーション専門職の関与や多職種連携への期待を示した.一方で,リハビリテーション専門職自身は制度の認識が十分ではない現状も明らかとなった.本研修は,地域リハビリテーションにおける減災への新たな取り組みとして意義があり,地域において介護予防や自立支援等に活用されている知識やスキルは,減災にも応用可能であるという認識が,リハビリテーション専門職へ醸成することを期待したい.