関西造船協会講演概要集
平成15年度関西造船協会春季講演会
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トランサム船尾船底側面形状の船尾造波抵抗への影響
航走時の船尾端没水量の影響についての一考察
*山野 惟夫楠 芳一鞍谷 文保小川 武範池渕 哲朗舩野 功
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p. 000003

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抄録

典型的な3つのトランサム船尾船底形状についての模型試験の結果を前報(論文集第239号に掲載予定)に報告した。その中で,航走時の船尾端没水量Irが船尾造波抵抗の発生に低速域で重要な役割を果たす事を明らかにした。しかしながら,そのIrの船尾造波抵抗への影響の詳細は明らかではない。  そこで,本論文では,そのIrの影響の詳細を明らかにすることを目的として,Irの影響を推定する方法を先ず開発し,つぎに,上記の模型試験の結果をその方法により解析した。  その結果,低速域では,Irは船尾端直後の前方への波崩れに影響を及ぼして船尾造波抵抗を左右するのみならず,Irの減少が船尾端での流速を加速すること自体が船尾造波抵抗に大きな影響を及ぼすことを明らかにした。

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© 公益社団法人日本船舶海洋工学会 2003
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