関東東山病害虫研究会報
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虫害の部
イネ縞葉枯ウイルス保毒虫検定法としての簡易ELISA法の評価
柴 卓也一木 (植原) 珠樹大藤 泰雄早野 由里子
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2013 年 2013 巻 60 号 p. 91-93

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抄録
野外から採集したヒメトビウンカを用いてイネ幼苗へのイネ縞葉枯ウイルス (RSV) 虫媒接種試験を行い,同じ個体を簡易ELISA法によるRSV保毒虫検定に供試してそれぞれの結果を比較したところ,虫媒接種試験と簡易ELISA法による検出の結果は98%の個体で一致した。特に,イネ幼苗にRSVを媒介したヒメトビウンカはすべて簡易ELISA法で陽性を示し,媒介能力を有する個体を簡易ELISA法で取りこぼす事例 (偽陰性の事例) は存在しなかった。これらの結果から,簡易ELISA法はRSV保毒虫検定法として優れていると考えられた。
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© 2013 関東東山病害虫研究会
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