抄録
2013年,山梨県内のファレノプシス生産ほ場において,ファレノプシス苗の葉とバルブに褐色斑点症状が発生した。罹病部から細菌が分離され,接種試験により病原性が確認された。分離細菌の細菌学的性状と16S rDNAのほぼ完全長の塩基配列を調べた結果,Burkholderia gladioliと同定された。本菌によるファレノプシスでの病害は未報告であるが,すでに報告のあるErwinia cypripediiによるファレノプシス褐色腐敗病と病徴がほぼ同じであり,B. gladioliは多くのラン類に褐色腐敗病として病名記載されていることから,褐色腐敗病として病原追加を提案する。