2015 年 2015 巻 62 号 p. 133-137
促成栽培イチゴにおいて,アカメガシワクダアザミウマ (以下,アカメガシワとする) 放飼によるアザミウマ類に対する防除効果を検討した。2013年2~5月および2013年11月~2014年5月の2回試験を実施した結果,アザミウマ類が未発生の条件で11月中旬および3月上中旬に各1回ずつ,計2回アカメガシワを放飼することで長期にわたり効果的にアザミウマ類を抑制できる可能性が示唆された。また,アカメガシワを放飼することにより,アザミウマ類に対する薬剤の散布回数を大幅に減らせる可能性も示唆された。