関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
虫害の部
植物組織培養用プラントポットを用いたミナミキイロアザミウマのメロン黄化えそウイルス媒介性評価
櫻井 民人冨髙 保弘安部 洋津田 新哉
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 2015 巻 62 号 p. 130-132

詳細
抄録

ミナミキイロアザミウマThrips palmi Karnyによるメロン黄化えそウイルス (Melon yellow spot virus, MYSV) 媒介性を効率的に評価するための簡易検定法を開発した。この方法は市販の植物組織培養用プラントポット (72×72×200mm) を用い,そこに植栽したキュウリ幼苗に検定虫を隔離してその後の発病状況を観察するというものであり,特殊な機械や試薬を使わず簡易に多くの供試虫を処理することができる。この方法を用いて調査したミナミキイロアザミウマ成虫のMYSV媒介率は,株あたり1頭放飼では雌で23.8%,雄で31.0%であり,株あたり5頭放飼および株あたり20頭放飼ではすべての供試苗が発病した。株あたり1頭放飼処理について実施した供試苗のDAS-ELISAの結果は,本法で得られた媒介率の値と一致した。本法により,野外採集虫のMYSV媒介性や,ミナミキイロアザミウマの宿主である野菜・雑草類および育成したMYSV抵抗性品種の虫媒感受性等を簡便に評価することが可能である。

著者関連情報
© 2015 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top