2015 年 2015 巻 62 号 p. 60-62
ナシ萎縮病菌Fomitiporia torreyaeによる腐朽の伸長が摘葉処理の影響を受けるか否かを爪楊枝接種法 (中村,2011) で調査した。2011年の試験では,対照苗における腐朽伸長は平均で12.6mmであったのに対し,全摘葉した苗における腐朽伸長は18.0mmであった。2012年の試験では,対照苗における腐朽伸長は平均で15.4mmであったのに対し,全摘葉した苗における腐朽伸長は21.0mmであった。両年とも全摘葉した苗で萎縮病菌による腐朽が有意に伸長した。