2016 年 2016 巻 63 号 p. 22-24
メロン退緑黄化病はCucurbit chlorotic yellows virus (CCYV) が引き起こすウイルス病で,タバココナジラミが媒介する。静岡県では2013年12月に温室栽培のメロンで初発生したが,防除対策を講じた結果,翌年2月には発生はみられなくなった。しかし,同年10月に再び地域を拡大して発生したため,メロンでの発生がなかった8ヶ月間に本ウイルスがどこに存在していたかを探るため,メロン温室周辺の雑草からのCCYVの検出を試みた。雑草からは従来のRT-PCR 法では検出できなかったため,新たに作成したプライマーを併用したnested RT-PCR法を試みたところ,特異的な増幅がみられ,検出が可能であった。本法によりメロン退緑黄化病の発生がみられた温室内外の雑草を調査したところ,調査した12科18種のうち6科11種の雑草からCCYVが検出され,これらは伝染源の一つとなる可能性が示唆された。