関東東山病害虫研究会報
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病害の部
群馬県におけるコナガに対する各種薬剤の殺虫および食害抑制効果
吉澤 仁志大河原 一晶櫻井 まさみ
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2016 年 2016 巻 63 号 p. 87-90

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抄録

群馬県内において採集したコナガ4個体群に対する各種薬剤の殺虫および食害抑制効果をキャベツ葉片浸漬法により調査した。その結果,すべての個体群に対して,フルベンジアミド水和剤,クロラントラニリプロール水和剤のジアミド系薬剤の殺虫および食害抑制効果は低かった。一方,スピネトラム水和剤,スピノサド水和剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤,BT (kurstaki) 水和剤,フィプロニル水和剤は殺虫および食害抑制効果が高く,インドキサカルブ水和剤は食害抑制効果が高かった。また,嬬恋村2個体群のみの調査では,BT (aizawai) 水和剤の殺虫および食害抑制効果が高く,カルタップ水溶剤,トルフェンピラド乳剤は食害抑制効果が高かった。

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© 2016 関東東山病害虫研究会
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