2018 年 2018 巻 65 号 p. 32-34
イチゴ品種「きらぴ香」および「紅ほっぺ」の苗における微酸性次亜塩素酸水の炭疽病に対する発病低減効果を検討した。炭疽病菌を間接接種した各品種の苗に微酸性次亜塩素酸水(有効塩素濃度約15 ppm および40 ppm)を育苗時に頭上灌水した結果,灌水開始30日後で,微酸性次亜塩素酸水15 ppm区ではやや効果が劣るが40 ppm区では対照区に対して顕著に炭疽病の発生を低減する効果が認められた。さらに,微酸性次亜塩素酸水灌水株の葉柄長,葉面積は対照区のものと有意差がなく,次亜塩素酸水の生育に対する影響は認められなかった。