関東東山病害虫研究会報
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(畑作物・野菜の病害)
茨城県のキョウナ栽培において萎凋病を引き起こすFusarium属菌の菌種判別
林 可奈子田中 弘毅宮本 拓也渡辺 賢太金田 真人鹿島 哲郎小河原 孝司
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キーワード: キョウナ, 萎凋病
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2020 年 67 巻 1 号 p. 13-16

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抄録

茨城県のキョウナ(Brassica rapa L. Japonica group,別名ミズナ)栽培では,夏期を中心に多発生する立枯れ症が問題となっている。主原因の一つである萎凋病を引き起こすFusarium属菌について,各種アブラナ科作物に対する病原性により菌種の検討を行い,現地での発生状況について調査した。2009年に結城市のキョウナ圃場で分離し,茨城県農業総合センター園芸研究所に保存されていた09060-2菌株は,キョウナやカブ等に対して強い病原性を示したものの,キャベツおよびダイコンに対する病原性は弱く,F. commune f. sp. rapaeと考えられた。2016年に行方市の農家4戸で夏期を中心に発生したキョウナ萎凋病罹病株から分離したFusarium属菌10菌株のうち,3菌株はキャベツに対し強い病原性を示した一方,ダイコンに対する病原性は弱かったことからF. oxysporum f. sp. conglutinansであり,7菌株はキャベツ,ダイコンに対して病原性がない,もしくは弱かったことからF. commune f. sp. rapaeと考えられた。本県では2種類のFusarium属菌がキョウナ立枯れ症の発生に関与していることが明らかとなったが,同一ほ場における2菌種の混発事例は確認されなかった。

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