2020 年 67 巻 1 号 p. 24-26
リンドウ生産では,定植後数年間を健全に生育させ,ほ場生産性を確保することが求められる。一方で,県内産地では Fusarium solani 種複合体によるリンドウ立枯病の発生が認められ,連作ほ場では作期を重ねるごとに被害が大きくなり,良質,安定生産を妨げている。そこで,ユリ輸送用コンテナを用い,リンドウ立枯病に対するコンテナ隔離栽培の有効性を検討した。その結果,リンドウ立枯病の発生抑制には,コンテナ隔離栽培が有効であるが,コンテナ底面に水が停滞すると抑制効果が減じられると考えられた。