ブルーベリータマバエの発生実態を解明するため,群馬県中山間地(利根郡みなかみ町)および平坦地(前橋市)のブルーベリー露地栽培園並びに中山間地(利根郡みなかみ町)の施設栽培園にて,既報の調査より早い時期から性フェロモントラップを設置し発生消長を調査した。みなかみ町の露地園では既報より早く 4 月 4 半旬には誘殺が認められた。誘殺のピークは概ね年 3 回で,2 カ年のピークの時期は概ね一致した。平坦地では中山間地より気温が高く推移した結果,前橋市の露地園では同じ年のみなかみ町より早い時期から越冬世代成虫の誘殺が認められ,誘殺のピークの間隔が短かった。誘殺のピークは年 5 回で,2 カ年のピークの時期は概ね一致した。みなかみ町の施設園では,殺虫粒剤を土壌処理した2018年と2019年は,土壌処理しなかった2017年と比較して誘殺数は概ね低く推移し,急増する時期は遅く,総誘殺数は少なかった。これらの結果は,越冬世代成虫の発生を抑制する防除や少発生時の防除が効果的である可能性を示唆している。