2021 年 68 巻 1 号 p. 44-46
施設野菜に共通した害虫であるアブラムシ類防除のために,次世代型バンカー資材キットが開発されている。この資材キットでは,ムギ株上に 2 種アブラバチのマミーと代替寄主アブラムシを付着させたバンカー型製剤により生産者が簡易にバンカー法を実施できるように工夫されている。このバンカー型製剤を用いて施設キュウリのワタアブラムシに対する防除効果を確認した。約 0.5 a のビニールハウス(開口部に 0.4 mm 目合いの防虫ネットを展帳)にキュウリを作付け,バンカー型製剤(コレマンアブラバチ 0.5 頭/㎡,ナケルクロアブラバチ 0.5 頭/㎡)を処理したハウスと無処理のハウスにワタアブラムシを合計 100 頭接種し,その密度推移を春と秋の 2 シーズン調査した。バンカー型製剤から放飼された2 種アブラバチの働きにより春秋ともに有意にワタアブラムシの増加を抑制し,低密度に維持した。