2022 年 69 巻 p. 36-37
近年,福島県では,‘幸水’におけるナシ黒星病の果実被害が大きな問題となっている。千葉県では,ナシ黒星病菌接種による‘幸水’果実の感受性試験結果から,満開後 55 〜 90 日頃の果実肥大後期が重要な防除時期であることを明らかにした。しかし,福島県における本病に対する果実の感受性推移の詳細は不明であったことから, 2020 年および 2021 年の 2 カ年,満開後 50 日頃から約 10 日間隔で果実への接種試験を行い,発病果率と1 果当 たり病斑数を調査した。この結果,満開後 80 日頃をピークに 50 日〜 90 日頃まで感受性が高く推移することが明らかとなった。このことから,本県においても千葉県と同様の生育ステージの時期に‘幸水’果実のナシ黒星 病への感受性が高く,重要な防除時期に当たると考えられた。