2022 年 69 巻 p. 38-40
近年,茨城県の主要ナシ産地において,炭疽病の多発生により早期落葉する園地が認められ,QoI 剤に対する 薬剤耐性菌の発生が疑われた。そこで,2020 年および 2021 年に県内のナシほ場の炭疽病罹病葉から分離した Colletotrichum 属菌 136 菌株について,菌種の同定および QoI 剤に対する感受性検定を行った。その結果,本県における種構成は,Colletotrichum fructicola が 70.6%と優占種であり,次いで C. siamense が 14.7%,C. aenigma が 7.4%であった。また,QoI 剤耐性菌の検出率は C. fructicola で 58.3%,C. aenigma で 10.0%であり,現地で発生する優占種を中心に QoI 剤耐性菌の発生が明らかとなった。