2025 年 72 巻 p. 104-107
ビワを加害するカメムシ類を対象にドローンによる高濃度少量散布の有効性を明らかにするため,慣行防除と農薬成分投下量を統一して,チャバネアオカメムシに対する殺虫効果とその持続性を調査した。ドローン区は慣行防除区よりも,散布後日数の経過に伴う死虫率の低下は緩やかで,散布18日後でも殺虫効果が認められた。また,使用したビフェントリンの付着量を経時的に調べたところ,ドローン区は散布1日後から18日後まで,慣行防除区よりも概ね高く推移し,ドローン散布では散布後日数が経過してもビフェントリンが維持された。このことから,ドローンによる高濃度少量散布は,慣行の動力噴霧器による通常濃度散布と同等の殺虫効果を得られ,さらに殺虫効果の持続性が高い,有効な防除手段であることが明らかとなった。