ニラ栽培で問題となるネダニ類の防除技術開発のために,緑肥作物のすき込みがネダニ類の密度に及ぼす影響を調査した。ニラ栽培終了後のネダニ類汚染ほ場で2023年はハゼリソウとライムギの2種を63日間作付し,2024年はライムギのみを35日間作付した後にほ場内にすき込み,2~3週間の透明フィルム被覆後にニラ苗を定植し,緑肥区と緑肥無作付区の間でニラ株と周辺土壌のネダニ類密度を調査・比較した。ネダニ類の増加が顕著となる9月以降の密度指数は,2023年は定植112日後の調査においてハゼリソウで29.0,ライムギで12.2,定植168日後の調査では,ハゼリソウで62.7,ライムギで58.0であり,2024年は定植111日後の調査においてライムギで85.8であり,定植168日後の調査では24.2であった。これらの結果により,緑肥作物のすき込みと腐熟もかねた透明フィルム被覆によるネダニ類の密度抑制効果が明らかになった。