2025 年 72 巻 p. 92-97
トマト黄化葉巻ウイルスを媒介するタバココナジラミに対し,0.4 mm目合い防虫ネットと同等以上の侵入抑制効果を有し,かつ通風性に優れる防虫ネットを探索した。室内実験において,侵入防止効果や通風性の向上を目的に開発された機能性ネット3種を評価したところ,立体構造で編み込まれた0.3 × 0.6 mm目合いの防虫ネットは,0.4 mm目合いネットと同程度の侵入抑制効果を示し,通風性は0.6 mm目合いと同等であった。さらに,現地ミニトマト栽培ビニル施設において,開口部に1.0 mm目合い防虫ネットを展張した年(2022年)と,0.3 × 0.6 mm目合いを展張した年(2023年)の間でタバココナジラミおよびトマト黄化葉巻病の発生状況を比較した結果,2023年は両者の発生数が少なかった。施設外における黄色粘着トラップへのコナジラミ類誘殺数は2023年が多かったことから,本資材の高い侵入防止効果が示唆された。