関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
Phomopsis 属菌に起因するニホンナシ心腐れ症の腐敗程度に及ぼす果実酸度の影響
江口 直樹原 廣美
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 2005 巻 52 号 p. 53-54

詳細
抄録
ニホンナシ心腐れ症の発生生態解明のため, 病原菌の存在部位である果心部の化学特性と接種による腐敗程度を検討した。果実の成熟に伴い, 果心部では糖度の増加と酸度の減少がみられ, 腐敗程度は増加した。長野県の主要栽培品種である「幸水」,「豊水」,「二十世紀」,「南水」の果心部内の酸度は「幸水」が最も低く, 腐敗程度も激しかった。このことから, ニホンナシ心腐れ症の発症には果心部内の酸度が強く影響すると考えられた。
著者関連情報
© 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top