抄録
栃木県の慣行防除ナシ園において, カブリダニ類 Phytoseiidae の種構成および発生消長を調査し, その優占種を対象として薬剤17種 (殺虫剤9剤, 殺ダニ剤8剤) に対する感受性を検討した。その結果, 本県の慣行防除園では, ナシ樹上および下草ともにミヤコカブリダニ Amblyseius californicus が優占種である可能性が高い。また, ミヤコカブリダニ雌成虫に対する薬剤の効果は, CYAP水和剤, MEP乳剤, NAC水和剤, ミルベメクチン水和剤, テブフェンピラド水和剤が高かった。