教育学研究
Online ISSN : 2187-5278
Print ISSN : 0387-3161
ISSN-L : 0387-3161
研究ノート
戦後教育改革期における CIEの PTA構想に関する考察―文部省による CIE文書の誤訳の可能性と先行研究の誤解―
仲松 辰美
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 81 巻 1 号 p. 37-47

詳細
抄録

 本稿は、戦後教育改革期における CIEの PTA構想に関する研究で、従来の研究を検証し、先行研究が見落としてきた文部省による CIE文書の誤訳の可能性を指摘した。そのなかで、 CIEの PTA構想は、学校教育の責任主体として学校(教師)を位置づけ、 PTAを通じた親の内的事項への関与が、決定権を持たないものの、 PTAの権利であり義務として予定されていたことを明らかにした。さらに、このような構想は一貫したものであったと考えられた。

著者関連情報
© 2014 日本教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top