東京大学 日本学術振興会
2022 年 89 巻 1 号 p. 14-26
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養護教諭の仕事は1950年代末に転換期を迎えた。敗戦後の公衆衛生・看護のニーズが減少して公共的使命を喪失した。本稿はサークル「芽の会」が自己の存在への問いを立て、養護教諭の仕事を再定義していった歴史的過程を検討した。1970年『わたしたちの養護教諭論』は、養護教諭の仕事の価値と倫理を定めた指針であり、養護教諭が専門職として自律的に仕事を発展させる出発点となったこと、従来の衛生業務を教育的な仕事に変容させたことを示した。
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