東京大学
2022 年 89 巻 1 号 p. 1-13
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本稿では、ハンナ・アレントが論じる「非自然的な」性格を有する「自発性」の観点から彼女の教育論の「保守的な」側面と「世界」の刷新をめぐる議論のつながりを検討した。このつながりから導かれるアレントが要請する教育は、「世界」の刷新をもたらす「行為」と「制作」の根底にある力としての子どもの「自発性」を保持する「保守的な」ものとして捉えることができる。「世界」の刷新は、この「自発性」の保持の先に見据えられるのである。
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