東京大学(院生)
2023 年 90 巻 1 号 p. 63-75
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本研究は、人々の相互理解と変容を促す対話の観点から、多文化共生に取り組む保育園における「名前をめぐる実践」を検討する。調査方法には保育者と保護者のインタビュー調査と園実践の参与観察を用いる。この実践の目的はマイノリティの可視化と文化的多様性の尊重を目指した子どもの「ルーツの名前」の使用の促進である。差別や偏見を憂慮し、葛藤を抱える保護者の声が上がる中、対話を契機に、保育者が保護者に耳を傾け、保護者と協働して包摂的な保育を目指すことへ目的と方法が再定義されるなど、実践の再構築が起きていた。
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