九州大学
2024 年 91 巻 2 号 p. 209-221
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今日、社会的排除/包摂を巡る教育学の議論では、「包摂『される』側の主体性」(倉石 2021)をどのように引き受けるかが一つの課題となっている。ミニコミ誌『労務者渡世』からは、社会的に排除され、周縁化された人々が自らの生活文化や歴史を叙述し、マジョリティ社会からの能力付与を前提としない当事者による相互承認や、排除への抵抗の基盤形成のあり様が見出された。そしてこの知見は、オルタナティヴな包摂の可能性を示唆する。
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