2024 年 91 巻 2 号 p. 222-234
本論文は、ドイツの教授学者ヴォルフガング・クラフキ(Wolfgang Klafki)が提唱した「時代に典型的な鍵的問題(epochaltypische Schlüsselprobleme)」に対していかなる批判が投げかけられたのかという問いの究明を通し、鍵的問題が抱え込む論点の所在ならびにその多様性を明らかにした。具体的には、ドイツ語圏の議論を踏まえて鍵的問題批判をめぐる3つの象徴的な論点を取り出すことで、社会問題を学校教育において取り扱うことに関する課題と問題点を炙り出した。