東京大学
2025 年 92 巻 1 号 p. 1-13
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本稿の目的はロールズの正義の二原理に基づいて教育の分配論を構想することにある。このとき、教育の分配論における適切性対平等性の対立図式を踏まえ、両枠組みの観点から正義の二原理を解釈する。また、本稿ではロールズの自尊の議論を検討し、正義の二原理に基づいて教育を分配することで、自尊(と幸福)の獲得の促進を目指す。自尊の議論を導入することで、教育の分配論における適切性対平等性をめぐる問題に一つの回答を打ち出す。
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