2022 年 53 巻 2 号 p. 51-54
摂食嚥下障害で誤嚥が疑われる症例には,病態を詳細に評価することができる嚥下造影検査,嚥下内視鏡検査が広く一般的に行われる。これらの検査に嚥下圧検査を組み合わせて実施することで,前二者の検査では得られない圧力データも取得でき,より正確な嚥下障害の病態の理解が可能となる。本稿では,嚥下圧検査の主流となりつつある高解像度マノメトリー(HRM)の概要について述べ,さらにHRMの実際の臨床応用により,嚥下圧の観点からの嚥下障害の正確な病態評価,嚥下リハビリテーション手技選択のエビデンス確立のための研究,そして嚥下造影検査以外による食塊移送の臨床評価などが可能となることを示唆する研究成果の一部を紹介する。