杏林大学医学部小児科
1976 年 7 巻 4 号 p. 257-261
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
近年の風疹大流行に伴い, 種々の合併症の報告も数多い。風疹髄膜脳炎は死亡率20%以上といわれ, 危険な合併症であり, 風疹の第4病日頃に発現しやすい。われわれの経験では, 3例すべてにおいて初期には髄液中の多核球増多がみられ, 化膿性髄膜炎との区別が困難であつた点が注目される。脳炎発症機序は, ウイルス自体の侵入によるか否か未だ不明であるが, 疾病に対する注意と早い予防対策が望まれる。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら