九州病害虫研究会報
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病害
大分県のホオズキにおけるウイルス病の発生実態
米田 恵美兒玉 泰石松 敏樹冨髙 保弘
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2017 年 63 巻 p. 23-29

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抄録

大分県のホオズキにおいて,モザイクやえそ斑点症状を呈するウイルス病が多発しているが,ウイルス種や発生実態が明らかではない。そこで本研究では,県内のホオズキにおけるウイルス病の発生状況を調査した。その結果,既報のタバコマイルドグリーンモザイクウイルス(Tobacco mild green mosaic virus, TMGMV)に加えて,トマトモザイクウイルス(Tomato mosaic virus, ToMV)が初めて検出された。TMGMV は県内の全域で認められた。一方,ToMV は一部の地域でのみ認められ,1株を除きTMGMV との重複感染であった。ホオズキの症状と検出されたウイルス種を比較したところ,えそ斑点症状株からTMGMV が高率に検出された。TMGMV およびToMV の外被タンパク質遺伝子の分子系統解析の結果,TMGMV およびToMV の各遺伝グループは,採取地と概ね一致することが明らかとなった。

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© 2017 九州病害虫研究会
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