九州理学療法士学術大会誌
Online ISSN : 2434-3889
九州理学療法士学術大会2021
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当院回復期リハビリテーション病棟退院患者の主体的な外出・運動習慣の有無が退院後のADL 能力に与える影響
退院時と退院後1 カ月のFIM の検討
*松永 和*佐熊 晃太*長谷川 隆史*小無田 彰仁
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キーワード: FIM 運動項目, 高齢者, 主体性
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p. 133

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抄録

【はじめに】

回復期リハビリテーション病棟( 以下回復期病棟) ではActivities of DailyLiving( 以下ADL) 能力の向上とあわせて入院日数の短縮も求められている.その中でも退院支援の充実を図り,回復期病棟退院後もADL 能力の維持もしくは向上につなげ,在宅生活をより長く継続させていく事が地域包括ケアシステムの構築に向けて重要であるといわれている.また,その実現に向けて,公的なサービスに加え患者本人の自助意識が根幹になってくると考えられる.しかし,これまで回復期病棟退院後のADL 能力の推移については様々な報告が見られるが,ADL 能力と患者本人の主体的活動の関連についての報告は少ない.そこで今回,回復期病棟退院患者の主体的な外出や運動習慣と退院後のADL能力との関連について調査及び検討を行ったので報告する.

【対象及び方法】

2019 年5 月~ 2020 年1月までに回復期病棟から自宅退院した患者のうちFIM 運動項目(以下m FIM)のいずれかが5 点以下,又は高齢独居,核家族に該当する24 名(男性:6 名 女性:18 名 平均年齢80.4 ± 10.1 歳 運動器疾患:18名 脳血管疾患:6 名)を対象とした.調査は退院後1 カ月を目安に自宅訪問または電話にてmFIM, 外出・運動習慣の有無(介護保険利用時を除く)等を聴取した.統計処理は(1)退院時と調査時のmFIM について対応のあるt検定を,(2)外出・運動習慣の有無を基準にそれぞれ2 群に分け,2 群間における退院時と調査時のmFIM の差をMann-Whitney のU 検定で比較した.なお有意水準は5%とした.

【結果】

(1)全体の退院時と調査時のmFIM は退院時76.6 ± 14.0 点,調査時76.25 ±17.1 点と有意な変化は見られなかった.(2)非外出群は外出群と比べmFIM が有意に低下していた(p

【倫理的配慮,説明と同意】

研究の実施に際し,対象者には紙面にて説明し同意を得た.

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© 2021 公益社団法人 日本理学療法士協会 九州ブロック会
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